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ファンドマネージャー便り

金融直下型地震に思うこと

いま金融の世界は揺れています。ファンドに投資なさっている皆様の気持ちも大きく揺れていらっしゃることと思います。世界の投資家の心も皆揺れています。まさに市場は人間の心の揺れを反映して激動しているのです。

今回の市場の激震には一つの特徴があります。それは実体経済の悪化が引き起こした株価の下落ではないことです。激動は狭く閉じこもった金融の世界の中心から起きました。その意味では金融界の直下型の地震のようなものでした。金融の世界と我々の生活する社会は直結していますので、いまはこの地震の波が社会そのものに与える影響を食い止めるために世界の国々がまさに国を挙げて取り組んでいるところです。

今回の金融界の激震はその破壊力が極めて大きいことと、その影響がどこまで及ぶのか見極めにくいという意味ではたちの悪いものです。世界のマスコミの論調はかつての1930年代に世界を襲った大恐慌の再来を恐れる論調がおおく見られます。しかし私どもはそのような極端な事態になるとは思っておりません。世界の経済は80年前とは比べ物にならないくらい強くなっています。危機をコントロールする仕組みもできています。未来に起こることは完全には予測できませんが、私どもはそのように考えています。

むしろこれからの世の中の展開の鍵は私たち自身が握っています。特殊な金融取引があたかも素晴らしいものと讃えられる時代は終わりました。しかし、そんな世界にかかわりを持たなかった多くの人々にとっては大きな問題ではありません。それよりも、いままでの時代が終わった後にどんな世界を作り上げてゆくのか?それにどのように参加してゆくのか?ということの方がはるかに大事なことです。私どもはその鍵を握っているのは日本の個人投資家だと考えています。いつも申し上げているように、何代にもわたって日本の個人の方々が築き上げてきた金融資産を活用することの大事さが問われている時は今を置いてありません。

私どもは、本当に価値ある物が見直される時期に来ていると考えています。そして「価値ある物に投資する」という私どもの考え方はこういう時が来るのを待っていました。

運用に関しては私どもの考え方は今回の激動を経ても全く変わることはありません。時代の変化を見つめながら今までどおり進んでゆくのみです。

ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2008.10.27

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