意外なこと
大学時代に英語の文章を100文、暗記させられたことがあります。その中の一文に
“ The unexpected always happens.” というのがありました。訳すると「意外なことは常に起こり得る」という感じでしょうか。世の中もそうですが、市場を相手にしていると、これは実感があります。では、「意外なこと」とは何でしょうか?
例えば大きな自然災害が起こる、とか、近年は「テロ」も大いにあり得ます。そういった新聞の見出しになるような事柄でなくても「意外なこと」はあります。
アメリカの中央銀行に当たる連邦準備制度理事会の前の議長だったグリーンスパン議長が、アメリカの債券市場の利回り曲線について「理解するのが難しい(謎)」という発言をして話題になったことがありました。これもグリーンスパンにとって「意外なこと」だったわけです。
最近は、アメリカの企業の債務不履行率が史上最低になったり、信用格付けの低い債券の相対利回りが極端に低くなったり、目立たない面で「意外なこと」が起こっています。但しどちらも充分に「なぜか」を説明できますから、その意味では「意外なこと」ではありません。すべての「意外なこと」はそれが消えてから「意外なこと」になるのです。そこが市場を相手にする時に難しいところです。
ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2007.2.8

