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ファンドマネージャー便り

投資と投機

先日のセミナーでの質問の一つに「投資」と「投機」はどう違うのか?という質問がありました。自分は回答を求められませんでしたので、その時は答えを言う事はありませんでしたが、もし「回答せよ」と言われたらなんと答えようかと考えてはいました。簡単なようで的確な答えは難しい質問です。

手元の広辞苑では、「投資」は「利益を得る目的で、事業に資金を投下すること」とあります。「投機」は「損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為」となっています。

新たに事業を起こすために資金を投じるとすれば当然「投資」です。難しいのは個人が株式を買う行為が「投資」なのか「投機」なのか、といった判断でしょう。セミナーの時の質問もそれを指していたと思います。

広辞苑の中のそれぞれの言葉の定義で面白いのは「投資」は「利益を得る目的で…」と始まっていて、「投機」は「損失の危険を冒しながら…」と始まっていることです。「投機」は最初から損する可能性が高いことを前提とする行為だということです。逆に言えば「利益をあげる可能性を高めるにはどうしたらよいか?」と考えれば「投資」の前に「長期」をつけて「長期投資」とする考えは自然に出てきます。

あなたが株式投資をする時に、その会社のことをろくに知りもしないで「株価」の動きだけにつられて購入すれば、損をしたとしても全く不思議ではないでしょう。ましてやそんなことを繰り返していて「資産」など出来るわけはありません。「投機」は「投棄」につながってお金を捨てることと同じになってしまいます。やはり本当の利益を求めようとすれば「事業に投資している」と言うくらいの大きな気持ちになって「投資」するのが正しいと思います。

ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2007.1.17

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