ありがとうファンドに縁のある話
日本フィランソロピー協会が毎年「まちかどのフィランソロピスト」を表彰している。
フィランソロピーは「慈善」とか「博愛」と訳されるが、自分は広く「世の中の役に立とうと言う気持ち」と考えている。今年の特別賞の受賞者とその理由は次のように紹介されている。少し長いけれども引用する。
「馬渕隆一さんは、1932年、香川県高松市に生まれる。実家はブリキ関係の工場を営んでいた。父親は経営者だったが、仕事の進め方だけを番頭に話し、自らは野良仕事をし、収穫を従業員らに分け与えるという暮らし。戦争が激しくなり食糧難時には会社の株を売却。その収入で田畑を購入し耕作、高校に進んだばかりの隆一氏も早朝から夜遅くまで働き手としてかり出され、結局高校を中退せざるを得なくなった。同氏は、このときを「仕事の中で最も過酷だった」と振り返るが、ものづくりの原点を教わった時期でもあった。1954年、マブチモーター株式会社の前身である東京科学工業株式会社を、兄・馬渕健一氏とともに創立。専務、社長を歴任し、2003年、会長に就任。1996年、同社のベトナム工場を設立した際、現地で従業員を採用したくても字が読めない、計算ができない人が多いことを痛感。また、子どもたちが生活のために勉学よりも仕事を優先せざるを得ない状況を知り、「日本は他のアジア諸国よりも、一足先に恵まれた生活をできるようになったのだから、アジアの一員として、他の国を支援する義務がある」「どんな人にも、生まれてきてよかったと思える人生を歩ませたい」と、2005年、自社株の持分約九十億円相当と、現金十五億円を拠出、東南アジアや中国などから年間二十人程度の留学生を日本に招き、学費や生活費を支援するマブチ国際育英財団を創設。マネーゲームに翻弄されがちな今日、自らの成功と財をもって若者の育成にかけるその生き様は、若者に夢と目標を与えるものとして、さらに、公を担う民間人の責務を体現するものとして、敬意を表するものである。」
ありがとうファンドが組み入れているファンドのうちの2つが「マブチモーター」に投資している。ということはありがとうファンドもこの会社に投資していることになる。その意味ではありがとうファンドの投資家の方にも縁のあるお話なのでご紹介させていただいた。
ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2006.9.12

