2月1日(水)
【 アメリカンコーヒーの歴史 】
18世紀後半に起きた「ボストン・ティーパーティ(ボストン茶会)事件」をご存知でしょうか?
当時、フランスとのフレンチ=インディアン戦争によって多額の負債を抱えたイギリスが、アメリカにおける紅茶の独占販売権をイギリスの東インド会社に与えました。同時にそのお茶に高額の税金、つまりは茶税を課すことでその負債を賄おうとしたことがことの始まりでした。
この茶税に反発し、ボストン湾停泊中の東インド会社の船に積載していた茶箱を海に投げ込んだのが「ボストン・ティーパーティ事件」です。
前置きが長くなりましたが、ここからが本日の本題です。
もともとイギリスの植民地であったアメリカも当初はお茶(紅茶)の文化圏でした。この事件の後、アメリカ人は高額の茶葉の購入を控えるようになり、徐々にコーヒーを飲むようになります。アメリカンコーヒーが薄味なのは、手の届かないほど高くなった紅茶が恋しかったからだとも言われています。
ちなみにアメリカンコーヒーは和製英語ですので、旅行の際にはご注意を。
2月2日(木)
【 近くて遠い 】
ロシアに“sushi index”という指標があるんだそうです。これは、一つの地方都市に何軒の和食レストランがあるかを調べたもので、各都市の消費者の購買力を指標化しているのだとか。これを見て、消費財のマーケティングに役立てるというわけです。
この指標がどの程度あてになるのか見当もつきませんが、もし正確に購買力を言い当てているとしたら、なかなか興味深い話です。つまりロシアの人々は、お金に余裕さえあれば、かなりの確率で和食を食べるものだ、ということですよね。和食はかなり身近なもののようです。
考えてみれば、ロシアは正に近くて遠い国です。中国と比べても情報量は圧倒的に少ないですし、一般の日本人は、ロシアのごく基本的なことさえも知らないのではないでしょうか。かく言う私も全然知りません。
なんとなく伝わってくる話によれば、日本のアニメ愛好者が多くてオタク文化に染まる若者も結構いるようですし、私たちが「遠い」と感じるほど、彼らは日本を「遠い」と感じていないのかもしれません。
日本での報道のされ方は、未だにロシアといえば、まるで北方領土が解決しなければ一歩も踏み出せないかのようで進歩がありません。もう少し色々な情報が入ってきてもよさそうなものです。 <川元>
2月3日(金)
【 フットボール 】
4月~10月までの暖かい季節の楽しみはプロ野球観戦だが、今のようなプロ野球がオフの季節、楽しみはサッカー観戦となる。お気に入りはJリーグではなく、BSで放送されているイングランドのプレミアリーグだ。
他のリーグと詳細に比べたわけではないが、プレミアリーグの特徴はその展開の速さだ。前へ前へ速いボール回しで相手ゴールに迫り、観客はそれを固唾を飲んで見つめ、シュートが外れた瞬間一斉に大きなため息を漏らす。そんなスタンドも一体となる雰囲気も好みだ。
時折スタンドの風景も映し出されるのだが、スタンドに女性や子供の数は多くない。圧倒的に多いのが中年男性、いかにも「フットボールこそイギリス労働者階級の最大の娯楽」であるかのように。
2月6日(月)
【 体調管理 】
先週から日本全国寒波に見舞われていて各地に降り積もった大雪によって被害も出ている。自然災害は昨年の大地震や台風だけでもう十分で勘弁してほしいと思っていたが、こればっかりはどうすることもできない。
世間では風邪やインフルエンザも流行っているようだ。不覚にも自分も風邪を引いてしまった。週末は、参加を予定していたマラソン大会を棄権して自宅で寝込んでいた。体調管理ができていない自分をなんとも情けなく感じている。
3月、4月にもハーフマラソンに参加する予定なので、計画的に練習して体調管理をしっかりして臨もうと思う。
2月7日(火)
【 ご自愛ください 】
昨日の話にもありましたが、インフルエンザが、今、本当にすごい勢いで蔓延していますね。子どもの小学校では学級閉鎖が頻発しており、近隣では学校自体が閉鎖になったところもあるそうです。でも、この流行レベルマップを見る限り千葉県はまだ少しだけましなようで、真っ赤っかな中部地方などは大変そうです。
ここ数年、我が家では家族の誰もインフルエンザに罹らなかったのですが、今年はついに子ども達が流行に乗ってしまいました。ただ、面白いのは兄妹で型が違うこと。今年の流行の主流(9割以上)はA型なのだそうですが、先に罹った下の子はどこでつかまったのかB型。で、妹が寝込んだ当初はピンピンしていたお兄ちゃんも2日ほど遅れて結局ダウンしたのですが、こちらはなぜかA型のようです。
未だ服薬中、治りかけで弱っている妹の方にA型がうつって重症化でもしたら・・・とちょっと心配したのですが、タミフルやリレンザなどのインフルエンザ薬は型に関わらず有効だそうで(スバラシイ!)、それならもしもうつっても一緒にまとめて治してくれそうですね!?
まあ、おかげさまで私を含めて大人は二人とも今のところ無事なので、もちろんこのまま逃げ切りが希望ですが、もしも今後やられるとしたら、せめて二人一緒のタイミングにはならないで欲しいというのが勝手ながら今の正直な願いです・・・。まあ何はともあれ、皆様どうぞお大事に! <岡>
2月8日(水)
【 囲炉裏端談義 】
仲良し3家族と菅平高原へ出かけてきました。
お世話になった宿の女将さん曰く、関東地方からのお客さんが随分と減ってしまったそうです。スキー全盛期は子どもの保育園の送り迎えにも一苦労で、スキー客の渋滞に巻き込まれることが日常茶飯事だったとか。
女将さんも一緒になって囲炉裏を囲み、昔話を酒の肴にスキーリゾートの現状についていろいろと話を聞きました。
菅平に限らず、スキー場は近年どこもガラガラです。利用客にとっては良いことですが、この先の存続を考えると少し心配にもなります。バブル期を感じさせる古い設備も目につき、それを嫌うお客さんも多いのでしょうか。
「自然体験」を軸にしたサービス産業としての観光を、次の世代の子供たちのためにも発展させたい。
女将さんの言葉が印象に残りました。
2月9日(木)
【 チョコレートの季節 】
これって、自動車産業で言えばモーターショーね、と思いながら、この季節、デパートのお菓子売り場を通ります。今年もチョコレート産業の見本市がたけなわ。よくもまあ、こんなに多くの種類が集まるものです。普段よく買い物をするデパートでは、お菓子売り場では飽き足らず、特設会場のフロアで、それこそ見本市のようなチョコレート売り場を設けています。いったい何種類くらい集まっているのだろうと、あとで調べてみたら、百近くものブランドが一堂に会しているのだそうです。
バレンタインデーにチョコレートという習慣は、てっきり日本のお菓子屋の始めたことかと思っていたら、始まりは19世紀、イギリスのキャドバリー社から、とウィキペディアにあります。とはいえ、この日本での発展ぶり、どこか日本の文化にしっくり収まってしまったのでしょう。
推定によれば、この季節には国内で、年間の1割以上にあたる500億円以上のチョコレートが売れるということで、その勢いは不況もデフレも何のその。今は仲の良い友達同士で贈りあったり、自分で食べるために買ったり、と動機も様々にチョコレートを買うのだそうですが、チョコレート売り場を眺めていると、それも無理からぬことと納得します。こんなにおしゃれなチョコレート、特に何の理由が無くとも買いたくなってしまうではありませんか。
小学生の息子が持って帰るチョコレートを見るのもちょっと楽しみです。去年はもらったチョコレートと記念撮影しましたっけ。息子には「友チョコって、男同士でやってもいいの?」と聞かれましたが、う~ん、男だからダメという理由もないしなあ…。 <川元>
2月10日(金)
【 キフボン 】
家でよく「本を片付けてくれ」と小言を言われています。
読み終わっていつの日かまた読もうと思っている本、買ったのに全く読む気がない本など、掃除の邪魔になったりすることは自分でも承知していました。
たまに思い立って古本屋に持ちこむこともあったのですが、あまりにも安く引き取られていく本に何か釈然としない思いを持っていました。
そんな時、この「キフボンプロジェクト」を知りました。仕組みは本を寄付して、それを売ったお金で若い人の自立・就労支援を行うというものです。
早速連絡の上、65冊を段ボールに箱詰めして送りました。(配送料は先方負担です。)
後日、合計で4,000円余りになり、それを寄付した旨の手紙が届きました。正直4000円の募金を街でするのは少し気合いが必要ですが、本を送るくらいなら出来るし、それが少しですが誰かの役に立ったのならと気分も良くなりました。
こんな部屋も片付いて、気分も良い仕組みをどんどん考えてモノやお金を循環させていったら良いと思います。実は小さな経済の活性化こそ皆がハッピーになれる秘訣のように最近は思っています。
2月13日(月)
【 手数料 】
モーニングスターの調査によれば、公募株式投資信託の手数料が増加傾向にあるそうだ。購入時にかかる販売手数料だけでなく、投資信託を保有している期間中にかかる信託報酬(運用管理手数料)も上昇していて2011年12月末時点の平均はそれぞれ2.21%と1.38%でいずれも過去最高を更新した。
通貨選択型毎月分配タイプの海外に投資するファンドなど仕組みが複雑で運用や販売にコストのかかる商品が増えたのが主な要因である。日本経済がデフレから抜け出せずにもがいているが、投信業界の手数料はデフレとは無関係のようだ。
手数料が高ければ運用収益にマイナスに寄与するので、同じ運用成績の商品なら手数料は安い方がいい。それでは、一律すべての投信の手数料がもっと安くなった方がいいのかと言えばそうとも思わない。運用手数料に見合った運用成果を出してくれているのであれば手数料が今よりも高くなってもお客様は納得するだろう。逆に手数料が下がっても運用成果が出なければ投資は失敗でお客様は満足しないだろう。そういう意味で、もっと安い手数料のファンドがあってもいいし、運用内容や実績によってはもっと高い手数料をとるファンドがあってもおかしくないと思う。
今問題だと感じていることは、運用実績に関係なく、収益や経費の積み上げ方式で手数料率が各社横並びで決まっていることである。当然そこには競争原理はあまり働いていない。本来は中身に応じて手数料に差がついても良いものだが、日本の投信は長期投資を前提に作られていないものが大半である。新商品をどんどん作って長くても2~3年で乗り換えさせていくのだから、運用実績から手数料を決めていくような仕組みは育ちにくい。だから、販売側の都合が最優先で手数料が決められてしまう。本来は手数料率や取り方にもっとバリエーションがあって選択肢が増えた方がお客様の利益になるはずなのだが。
今の仕組みを変えていくためには、まずは本来あるべき資産運用が行われるようにしていく必要がある。そして、そのために私達がしなければならないことは長期投資ファンドを根付かせることによって短期で乗り換えていく風潮を変えていくことだと思う。
2月14日(火)
【 大雪の重さ 】
各地に被害をもたらした大雪もとりあえずピークは超えたのでしょうか?
その大雪のさなかの先週水曜日に佐渡で地震がありましたよね。その時、ふと『大雪が積もるとその雪の重みで日本列島が傾いて地震が発生する』という話を聞いたことがあるのを思い出して、ちょっと気になったのでざっと調べてみました。
すぐに「そんなことはあり得ない!」が答えになるかと思ったら、実はそうでもないみたいです。逆に雪の重さが原因で日本が動くというのはどうやらあり得ることのようで、ただし重さで傾いて地震が起こるのではなく、雪が解けて重さが消えることが刺激になって、それまでにたまっていた歪みが解放されやすいのではないか、ということのようです。まだハッキリとしたことは分かっていないようですが、とりあえず季節要因というのは確かにありそうだと。
それにしても、それだけの重さのものが何もない空から降ってくるんですよね。つくづく、自然の力というのはものすごいなあと、ただただ驚くばかりです。そんな重たい雪とたたかっている皆様、今後とも雪害には十分にお気をつけください。 <岡>
2月15日(水)
【 考える時間の確保 】
アメリカの一般市民の話題を知ることを目的にNHK実践ビジネス英語を聞いている。講師を務める杉田敏先生との付き合いは、かれこれ20年近くになろうか。ラジオを通してのお付き合いであるので、実際にお目にかかったことはないのだが…。
さて、最近のビニエットのテーマに「Ban on Laptops(ラップトップ使用禁止)」というものがあった。日本でもセミナーに出ると、講演者の話を一字一句漏らすまいと、必死になってノートPCに向かっている参加者を目にする機会が多くなってきた。それはそれで凄い能力だと思う。
しかしながらコミュニケーションの基本はやはり相手の目を見て、思考を巡らし、お互いの考えを理解することであり、記録することとは違う。人間の心のどこかにあるそんな「?」が一つのムーブメントとなり、企業内のミーティング、大学の授業でのラップトップ使用禁止が今アメリカ全土で広がっているようなのだ。
そのうち日本でもあらゆる場面で禁止令が出るのだろう。そんな予感がする。個人的にはこれは良い方向だとも思う。
考える時間の確保と自分で書いていながら、インターネット等に思考時間を明け渡してしまっている自分もいる。
日々反省、日々勉強。
2月16日(木)
【 バブルはいつも… 】
テレビでも雑誌でもネットでも、昨今は公務員の給与削減に向かって世論はすっかり一致しているようです。増税する前に無駄を廃せよ、はもちろん正論です。民間より公務員が元気な経済社会は、むろん不健全です。全く反論の余地はありません。
ただこの「全員一致」的な状況を見ているとついつい警戒したくなるのは、ファンドマネージャー特有の逆張り志向でしょうか。何だかバブルのピークとそっくりです。ITやインターネットの明るい未来に、誰も反論できなかったでしょう? ITもインターネットも実際発展し続けてはいますから、大筋は正しいのです。しかし正論を唱え続けてひどい目に合うのがバブルというもの。全員一致したら、そろそろ危ないと思った方が良いかもしれません。
世論が冷静さを失わないように、少し「事実」を確認しておきましょう。
日本は主要国中、人口当たりの公務員数は最低に近いレベルです。信じたくないかもしれませんが、本当です。
今、国家公務員の人件費2割削減法案が論議されています。国家公務員は全公務員数の約四分の一です。無駄のほとんどはそれ以外のところにあると、もし考えるならば、国会議員を批判しているだけでは意味がありません。私たち一人一人が地元の市区町村議会に働きかけて、削減に動かなければなりません。
心配なのは、目の前の削減法案だけ通って誰もが安心してしまい、本当に無駄な物だけ減らずに残ってしまうことです。税金も取りやすいところから取ろうという力学が働くのと同様、放っておけば、削減もしやすいところから進むことになる。これが残念ながら世の常です。サクサクと削減が進むのは、児童福祉や教育の部分でなければいいが、と心配でたまりません。 <川元>
2月17日(金)
【 ローカル 】
スペインサッカーの1部リーグに「アスレティック・ビルバオ」というチームがある。ビルバオとはスペイン北部からフランス南西部に跨るバスク地方の有力都市の一つで、自分は以前この地方を旅行したこともあり、その独自の文化に親近感を持っていた。(特に食べ物がおいしい)
中でもこのチームはユニークだ。何とバスク人以外の入団を認めないのだ。もともと独立意識の強いバスク地方は今もスペインからの分離運動を続けていて、街中にも独立を支持する旗が掲げられていたりする。
そんな超ローカルチームの「ビルバオ」であるが、歴史上数々のタイトルを物にし、現在も国際色豊かな他チームを相手に健闘している強いチームなのだ。今年のスペイン国王杯でも決勝まで進みかの有名なバルセロナを迎え撃つ気配である。
そんな「ビルバオ」を見ていると、積極的にローカルでありたい、そしてそれが価値であるというバスク人の意思を感じ、グローバル一辺倒の今の風潮に大いに疑問を感じる。
2月20日(月)
【 日本経済 】
現在、30代の私はバブル経済がどんなものだったかほとんど実感がない。
失われた10年、20年と言われるが、今までの価値観や神話が崩壊してきたことは知識としては理解しているがあまりピンとこない。なぜかというと、会社が倒産したり、年功序列が崩れリストラが行われたり、就職が厳しいというのも、自分が就職活動して社会に出るときにはもはや常識であった。逆にそうではない世界の方が想像できない。おそらく今の10代や20代の人とも感覚が違うのだろう。
日本経済が成長していないと言われても世の中にはモノがあふれていて日々新商品が発売されている。ITやデジタル機器の進化などで昔より生活は断然便利になっている。今の日本はなんだかんだ言っても十分に豊かな国であると思う。今以上に生活水準を向上させてもっともっと豊かになっていく方が難しいように感じるのは私だけだろうか。
しかし、テレビや新聞の報道はまったく逆である。このままではいけない。もっと経済を成長させなければいけないという論調ばかりが目立つ。どこを基準に、何を基準に成長といっているのか? GDPや株価はこの10年、20年、横ばいか下がっていて、世界の中での相対的な力も他国が豊かになっているので落ちているのは確かだが、「足るを知る」ことも必要ではないかと思うようになってきた。
グローバル化という大きな潮流というかイデオロギーの中で、日本は他国との競争に負けずに国益を守って生き残っていかなければならないとよく言われる。けれども、その答えがすぐに自由競争促進と成長路線というのも単純で短絡的だし、その路線が日本に有利であって実現可能であるかも定かではない。
安易にグローバル化という他国に有利かもしれない土俵で勝負することだけを考えるのではなく、人口が減少していく低成長時代にいかに国益を守りながら持続可能な経済モデルを作っていくかを考えることが、これからの日本に求められているように思う。
2月21日(火)
【 森はCO2を吸収しない? 】
そんなはずはない!植物は光合成をして二酸化炭素を吸収するって小学生でも知っているよ?
確かに、緑の植物は昼間は光合成をして夜は呼吸をする、小学校でそう習いましたよね。光合成で炭素を固定しながら植物はそのからだを大きくしていくのですから、確かに成長している木は二酸化炭素を吸収します。
ところが、成長過程で落とした葉、老いて倒れた木、これらは微生物などの働きによって朽ちて分解されますね。このとき分解されてできるのが、二酸化炭素なのです。つまり、成熟した森、すなわち成長と老朽がバランスしている森は、全体としては二酸化炭素を吸収しないということになります。
だったら、森を大切にするなんて意味がない? いいえ、そんなことはありません。良好な環境の保全という観点だけでも、生態系にとって、もちろん私たち人間にとっても、とても重要な意味があります。さらに、それだけではありません。
二酸化炭素の吸収について上で述べたことを、もう一度見てください。『成長している木は二酸化炭素を吸収します。』つまり、ある程度大きくなった木を伐採して(燃やしたり分解したりせずに)有効利用し、その代わりにどんどん幼木を植林することは二酸化炭素の吸収に寄与するのです。
だから、「森はCO2を吸収しない」などと聞いても、そこで思考停止をしてはダメで、世界有数の森林比率を誇る日本としては、森を若返らせるような有効活用を、やはり真剣に追及すべきなのですね。 <岡>
2月22日(水)
【 “BRICs”誕生物語 】
BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字をとった造語である。2001年にゴールドマン・サックス・グローバル・エコノミクス・ペーパーの中で、G7諸国と主な新興国ブロック(BRICsはまた英語でブロックの意味を持つ単語でもある)との関係を分析したレポートの中で、ジム・オニール氏が初めて紹介した。
慶應義塾大学東アジア研究所が主催する勉強会に参加した折、普段何気なく使っているBRICsという言葉にあらためて興味を持ち、そこで紹介された「次なる経済大国」という書籍を読み始めた。ジム・オニール氏(今はゴールドマン・サックス・アセットマネジメント会長)の初めての書籍だ。
BRICsという造語の誕生秘話から、各国の経済分析、そして将来分析に至るまで、読み物として面白い。
ロシア(1998年)、インド(1998年、2001年)、中国(1998年、2003年、2009年)と訪れる機会があったが、書籍で紹介されている今は、その時感じた将来像を大きく上回っている。成長のスピードを感じる。政治体制ならではの問題も抱えているが、普段ニュース等で触れられているものとは全く異なって(少なくとも私はそう感じた)おり、これまた面白い。
如何にBRICsという言葉が、世間に急速なスピードをもって受け入れられ、その意味が独り歩きしていったのかが良く分かる。
ブラジルに行ってみたくもなった。
2月23日(木)
【 スターバックス 】
過去を振り返って「たられば」を語るのは無意味と知りつつ、時々思い出すのはまだ無名だった頃のスターバックス・コーヒーです。
1992年だったと思いますが、その頃働いていた証券会社にシアトル出身の女性がいました。彼女が、すごく伸びそうな会社がある、と教えてくれたのが、スターバックスでした。それまでの数年間、アメリカの東海岸に住んでいた私はスターバックスなどというコーヒー店は聞いたことがありませんでした。彼女の話を聞いて、要はアメリカにもドトール・コーヒーのようなものができたということね、と思ったのを覚えています。
スターバックス以前のアメリカでは、街角で売っているコーヒーといえば、所謂あの出がらしのような「アメリカン・コーヒー」で、アメリカ人は薄いコーヒーしか飲まない、というのが通念でした。知り合いのアメリカ人が、「日本へ出張に行くと、コーヒーが濃くて飲めないのよ」とこぼしていたのを思い出し、半信半疑でスターバックスの話を聞き流しましたが、その後のサクセス・ストーリーは、今更言うまでもありません。
あの時同僚の話を信じていたらなあ、少しでも投資していればなあ、と思っても後の祭り。常識も通念も打ち破るところに、最も大きなサクセス・ストーリーがあるものなのですね。もう一言付け加えると、あの時点で日本では当たり前のようにコーヒー・チェーン店が存在していたのですから、あの時ドトール・コーヒーがアメリカに進出していたら…などと、またつい考えてしまいます。昨今は外食産業の海外進出も当たり前になりましたが、当時はまだ珍しい時代、そんな発想はなかなか湧かなかったのでしょう。 <川元>
2月24日(金)
【 後悔 】
先日インターネットである記事を発見しました。
それはオーストラリアの緩和ケアを専門とするある看護師が聞いた、患者さんが亡くなる前に語った人生の後悔についてです。
最も多かったのが、「自分自身に忠実に生きれば良かった」、次に「あんなに一生懸命働かなくても良かった」「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」「(誰それと)友人関係を続けていれば良かった」「自分をもっと幸せにしてあげれば良かった」と続くそうです。
これを聞いて、何とか自分も後悔が少ないように生きたいなと思うのですが、この話をある友人にしたところ、「俺は何一つ当てはまらない」と断言していました。何ともうらやましい人物です。
2月27日(月)
【 サラリーマン川柳 】
先日発表された今年のサラリーマン川柳。共感できるところが多くて疲れたときの癒しになるので毎年発表を楽しみにしている。
川柳を読んでいるとこの1年に起きた出来事がイメージとともに蘇ってくるし、数年経ってから読み返すと当時のことが思い出されて懐かしい気持ちになる。
今年で第25回目を数えるサラリーマン川柳。これからもずっと続いていってほしいと思う。
2月28日(火)
【 ことばあそび 】
子どもが急に訊いてきました。「『いっぱい』っていう言葉の、『い』を『お』に変えて言ってみて?」
その次には、「『あめ』って言ったら『いめ』みたいに、はじめを五十音で一つ後にして言い返してね。いくよ、『たんたん』?」
他愛ないものですが、そのあともたたみかけるように色々と問題を出してきます。「ああ、そのパターンは知っているよ」というような懐かしい類型から、「なるほど」という新鮮なものまで、学校では友達同士でずいぶんとやりあっているみたいです。今のブームなのでしょうかね。
そういえば、もう何年前になるでしょう、なぞなぞが世の中でずいぶんとブームになりましたっけ。それよりもずいぶん前、たしか昭和の時代にも大流行したことがありました。忘れた頃にまた繰り返されるということでしょうか。
きっと、大昔のスフィンクスの時代から、人はみんなこういう言葉遊びが大好きなんですね。他の人から訊かれたことを今度は別の人に訊いてみたくなるというのも、たぶんずっと変わらない習性なのでしょう。まあ、子どもたちも本当に嬉しそうなこと。
実は、かく言う今日の私も、誰かに訊いてみたくなった口です。で、冒頭の答えは「おっぱお」と「ちんたん」なのですが、合っていましたか? <岡>
2月29日(水)
【 オリンピックイヤー 】
今年は4年に一度のうるう年ですね。オリンピックイヤーとも言われ、ロンドンでは真夏のオリンピックに向けて急ピッチに街づくりが進んでいるようです。
政治的な側面もあり、経済力が比較的弱い地域中心に開発が行われ、地域住民の暮らし向きが良くなる一方で、オリンピック後の行方が心配されています。国違えど4年に一度、必ず耳にする話ですね。
記憶に新しい夏のオリンピック開催地を振り返ってみても、シドニー(2000)、アテネ(2004)、北京(2008)と、どこも開催後の地域経済力の低下に悩んでいるようです。
負の面も指摘されるオリンピックでもありますが、日本人としてのアイデンティティを感じることのできる良い機会だとも思います。
そんなオリンピックイヤー、4年に一度の2月29日の今日、東京は大雪に見舞われています。

