10月1日(月)
【OAS(oral allergy syndrome)】
日本語の診断名は口腔アレルギー症候群。特定の果物や野菜を食べた数分後に、くちびるや口の中、のどにかゆみや腫れを感じる症状で、比較的新しい病気だという。
桃を食べた後に、急激に目が充血し呼吸苦を伴ったこともあり会社近くの内科を受診した。
「果物アレルギーですね。呼吸が苦しくなったら救急車を呼ばなきゃだめですよ。」
医師の言葉にショックを受ける。大好きな果物だっただけに、呼吸苦以上に苦しい。
リンゴやキウイ、メロンなどの果物を食べた際に、こうしたアレルギー症状を示す人が増えており、時として呼吸困難やショックなどの全身症状を引き起こすこともあるというので、心当たりがある人は注意が必要だ。すぐに処方を受けないと最悪の場合死に至る。
OASは、花粉症の罹患期間が長期に渡る人ほど、発症する割合が高くなるそうだ。さらに、年々食べられなくなる果物の種類も増え、症状も重症化する人が少なくないというから厄介だ。今のところ決め手となる治療法もない。
そんな私の苦しみを他所に、妻はわが子に田舎から送られた梨を与える。そして満面の笑みのわが子。苦笑いするしかなかった。
10月2日(火)
【子どもの頃の憧れ】
我が家のネコが体調を崩しました。
まず便秘になって、医者に診てもらいましたが、神経質なネコなので見知らぬ医者に不快なことをされたのが気に触ったのか食欲が落ちました。近所で評判がよいという獣医さんでしたが、今のところはなかなか希望したようには治療の効果は上がっていません。こんな時「動物の言葉がわかったら・・・」と思います。
「実は私、おなかのここが痛いの」と彼女が説明したら更に適切な治療ができるかも・・・つまり「ドリトル先生」の世界です。子供の頃愛読していました。(ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、動物の言葉を話すお医者さんが主人公のシリーズ物のお話です)
よく、子供の時に何になりたかったか?という質問がありますが、自分は「動物園の飼育係」と答えることが多いのですが、更に希望を言えば「ドリトル先生」です。
うちの病気のネコの顔を見ると、何かを言いたそうにしているのですが・・・理解できません。残念!
10月3日(水)
【早いもので】
10月でありがとう投信に入社して丸2年経ちました。ちょうど2年前の10月3日に新天地での第一歩を踏み出したのですが、ここまであっという間だったのが正直なところです。本当に月日の流れは早いものです。
この2年でありがとうファンドの純資産額は順調に増加して70億円を超えるとこまで到達し、口座開設件数ももう少しで5,000件の大台に近づくところまで来ました。入社した頃は、おおよそ純資産10億、口座開設件数1,000件ほどでしたから、振り返ってみると成長のスピードの早さには驚くばかりです。
その一方で、会社や社員はどうなのか? 私自身振り返って見てもまだまだ至らないところばかりでもっと頑張っていかなければと思っております。2年前と比べるとデフレからインフレへ、リストラ、景気回復から人手不足へと世の中が大きく変化してきていると感じております。
そのような中、ありがとう投信も常に変わっていかなければ今後も継続してお客様のご支持を頂くことは難しくなるでしょう。ただし、どんなに変化したとしてもありがとう投信の設立理念を忘れてしまっては存在意義がなくなってしまうと考えています。変わっていく部分と変わらない部分、このバランスをどのようにとっていくか、今後のありがとう投信の課題であると思っています。
最後に私事ですが、2年前に入社してから毎週1回、このありがとう便りを書き続けて早いもので今回100回目を迎えました。何を書けばよいか悩んだり、業務で忙しいときはパスしたいと思ったりしたことが何度もありましたが、こうして2年間継続してみるとすごい達成感があります。3年目になりますが、今後も社員一同力を合わせて頑張って参りますのでありがとう投信をどうかよろしくお願い申し上げます。
10月4日(木)
【名古屋城】
織田信長誕生の城と言われ、大阪城、熊本城と並んで「日本三名城」と称される名古屋城は“金の鯱”でも有名な城であるが、これまで一度も訪れた事が無い城である。尤も名古屋へは証券会社勤務時代、労働組合の集まりで行った事と、今年6月に第12回ありがとう会開催の二度しか無く、何れも脇目も呉れずにとんぼ返りであったため観光どころの話しではなかった。流石に6月の時はせめて何か思い出に・・・と思い、会の終了後後輩を引き連れて名物“ひつまぶし”を食べて帰ったが、なんせ初めてだったため勝手が分からず必死に説明書を読みながら順番に食べた。自分の事ばかりに集中していたため最後に“薬味”の葱と“だし”が残ってしまって途方にくれていた後輩には笑って(だってそれじゃ“ひつまぶし”の意味がないじゃん!)・・・いや、かわいそうな事をしてしまった。
今週の土曜(6日)に再度名古屋にて第19回ありがとう会が開催されるが、前回の開催からあまり間隔が空いていない事と、秋の行楽シーズンの3連休も重なり、お客様にお集まりいただけるかちょっと不安である。しかし、アレンジャーの方が一生懸命弊社の事を思って設定していただいたので税理士、社労士の先生方と一緒に喜んで行かせていただく。
「ありがとう会」の開催目的は、新規顧客の勧誘や「ありがとうファンド」の販促が目的ではなく、和やかな雰囲気の中で質疑応答を中心に既存のお客様とコミュニケーションを図り弊社の事をより一層知っていただく事とファンドによる「長期投資」や「資産運用」をご理解いただく事、そして一番重要と考える事は、お客様が弊社とお付き合いいただく上で、日々の生活に少しでも安心感を持っていただく事である。よって、「ありがとう会」の開催は基本的に一人でも二人でも“話しを聞きたい”というご要望をいただけるのであれば全国各地、何処へでも馳せ参じる所存である。明後日、名古屋のお近くにお住まいのお客様には是非奮ってご参加いただきたいと思う。
一昨日、今年のセ・リーグ優勝が“巨人”に決まった。阪神が連敗を重ね首位から転落した時点で優勝は中日だと確信していただけに本当に残念であった。優勝していれば今週の土曜日、街は大賑わいになったであろう。歓喜に溢れた名古屋を経験出来ず残念であるが、“天むす”(これも初めての挑戦)を食べながら???名古屋城を観覧しささやかではあるが名古屋を満喫して帰途につこうと考えている。
10月5日(金)
【替天行道】
最近作家北方謙三氏の「水滸伝」を読み始めました。北方氏はハードボイルド作家として有名ですが、時代小説もあり、心震える作品が多くあります。私は歴史が好きなので、北方氏の時代小説はほとんど読みました。
「水滸伝」は中国の北宋末期で実際に起こった反乱をモデルに描かれたもので「三国志」と並んで有名な作品です。熱い気持ちを持った108人の豪傑たちが梁山泊に集い、腐敗しきった国を変えてやろうと決起する話は、「三国志」以上に長編のものです。
「水滸伝」は幻術や仙術といった人間離れした技や時間の流れがちぐはぐだったりすると聞いていたので、私はあまりそういったものは好きではなかったため今まで敬遠していましたが、北方氏の作品は全くそのようなことは無く時間の流れも緻密に作られ、何の違和感もありません。登場人物も一人一人丁寧に描かれていてそれぞれの生き様にどんどん惹かれて行きます。
現在全19巻の内、9巻目に突入しました。長編小説は久しぶりなので、じっくり味わいながら読もうとしていますが、結末を知らないだけに早く次へ次へと気持ちが先走ってしまいます。
10月9日(火)
【自宅出産】
妻の大学の同期で助産師をしている友人宅に招かれた。
ちょうど1ヶ月前に2人目の赤ちゃんが産まれたと連絡があったので、初お披露目のこの日を今か今かと首を長くして待っていた。
部屋に入ると、赤ちゃんがいる家庭の独特な甘い香りが漂いしばし夢見心地。そして生後1ヶ月の赤ちゃんを見てさらにうっとり。小さくてかわいい。その後、恒例の撮影会が始まる。代わる代わる抱っこをさせてもらい、我が子もこんなに小さいときがあったのかと、子どもの成長の早さにびっくりさせられる。
さらに驚いたのは、自宅出産だったということ。1才半になる上のお姉ちゃんにもしっかりと生命の誕生を見てもらいたかったという。命がけの大仕事を終えた母を労ってか、アンパンマンのオムツパンツを履いているその子が、弟のおむつ交換に積極的に参加していた。さすがは助産師。命の教育が家庭の中で実践されている。
彼女曰く、「自宅出産には多くのリスクが伴うが、住み慣れた自宅での出産は、母体にも、そして産まれてくる赤ちゃんにもかかる負担が小さい」そうだ。
生命の尊さを子どもに伝えるための第一歩は自宅出産だと話していたのが印象的だった。
10月10日(水)
【体育の日】
今週の月曜日の8日は休日でした。「体育の日」で休みだったのですが、自分の気持ちの中では、今でも「体育の日」と言えば「10月10日」すなわち今日です。昭和39年10月10日に東京オリンピックの開会式がありました。それを記念しての「体育の日」です。
偶々テレビの広告で「昭和」をテーマにした週刊誌が発刊されたことを知りました。その創刊号が取り上げているのが「昭和39年」です。やはりこの年は多くの人の記憶に残っている年だという証でしょう。東京オリンピックにあわせて新幹線も走りました。首都高速道路も開通しました。何しろ華やかな年だったわけです。オリンピックの開会式を10月10日にしたのは「晴れの特異日」だったから、というのは有名な話です。さて、今日の天気は・・・皆さんの地元は晴れたでしょうか?
10月11日(木)
【光回線】
週末、我が家も遂にADSLから光回線に切り替わりました。これでひかり電話になって料金が下がりインターネットも速くなって快適になりました。また、トータルで1000円くらいのコスト削減にもなりました。
光回線への切替え工事はADSLモデムとスプリッタのかわりにVDSL宅内装置を設置して電話線とLANケーブルをつなぐだけで済みました。思っていたよりもすごく簡単で、もっと早く切り替えておけばと思いました。プロバイダのプラン変更も代行してやってくれたのでとても楽でした。
今年の初めに借りているアパートが大家さんの意向でフレッツ光マンションタイプを導入しました。それ以来、頻繁に販売員さんがチラシをもって切替えの勧誘にやってきていましたが、あまりのしつこさといろんな人が代わる代わる来るので話を聞くのも面倒くさくて嫌になっていました。今回はNTTから文書で現在の電話とインターネットを光回線に切り替えると料金がだいぶお得になりますとのお知らせがあったので連絡して申込ました。工事にきた人に伺ったところ、販売代理店にも委託しているため重複して勧誘しているケースがありクレームに発展している場合もあるようです。
ともあれ光回線に切り替わり映画などの動画もストレスなく観ることができるようになったのでとても良かったです。
皆様のなかにもまだ光回線に切替えていない方がいらっしゃいましたら、この機会にご検討されることをお勧めします。
10月12日(金)
【戦い】
普段何気なく吸っている空気は無色無臭が基本であるが、エアコンを作動させないこの時期は澱んだ事務所内の空気の入れ替えは専ら窓の開閉で調節しなければいけない。だがそこで問題が発生するのである。それは外部から侵入してくる香り(というより“匂い(臭い)”)には閉口してしまう。
一般的に二酸化炭素には催眠効果があると言われているが、狭い事務所内の空気はあまり良くなく、仕事中特に考え事や集中している時に突然睡魔に襲われる事がある。そんな時には必ず空気を入れ替える目的で席の真後ろにある窓を開けるが、これまた困ったことに今度は“匂い”が問題になるのである。
なんと窓際族の自分のすぐ後ろは隣接するビルのトイレ。そこからは強烈な芳香剤が後頭部から襲ってくるのである。昼時にもなってくると焼き魚やカレー、フライ等々の匂いが相俟って何とも言えない。因みに夕方からは揚げ物の油や焼き鳥等がきつい。これらすべてトイレの芳香剤がベースとなった様々な匂いが混ざって波状攻撃を仕掛けて来るのである。
通常はこの攻撃で必ず頭痛がするので長時間窓を開けて置く事が出来ないのでとても苦しいが、二酸化炭素に襲われて眠そうな姿を周囲から白い目で見られるより、頭が痛いが覚醒していられる方がまだましなので窓を細めに開けて孤軍奮闘している。尤も、裏を返せばこの匂いこそが“下町”の良い所なのであろう!?
この時期、会社からの帰りに自分の町へ入った途端に金木犀の優しい香りが漂って来る。家にも一本小さな金木犀があり、今は家中がその香りに包まれているのである。“終わり良ければ全て良し”と割り切って匂いとの戦いを終える日々である。
10月15日(月)
【富山にて】
今年も社内の一大イベント社員旅行に行ってきました。今回はありがとう村(押田会計)のある富山へ行ってきました。
1日目は有名な「おわら風の盆」が開催される八尾に行きました。開催時期は過ぎていますが、観光会館でステージ鑑賞ができました。地方(じかた…おわら節の唄と演奏を担う人)の唄と三味線と胡弓が奏でる哀調の旋律がしみじみとホールを包み込む中、踊り手が流れるように踊る様は、八尾の古い街並みを練り歩く姿を想像しながら見るとなんとも優雅で趣深いものでした。
![]() おわら風の盆 |
古い街並みといえば、次に訪れた岩瀬の街並みです。現在たくさんの伝統的家屋が次々と修復され、塀や家壁など当時のものに再現されています。竹の簾でできた伝統的な出格子「簾虫籠(すむしこ)」など、細かい所まで本格的に復元しているそうです。ここにある銀行なども街の外観にあった建物になっています。そこに暮らすのはずっと住んでいた商家の人たちだけでなく、ガラス工芸作家や陶芸作家の人たちが移り住んできていて、文化・芸術の溢れる街並みになりつつあります。
そんな情緒あふれる街並みに戻し新しいものを取り入れようと力を入れているのが地元酒造店の若い社長さん。最初は酒蔵の見学だけだったのですが、見学の後、一緒に街並みを歩いて一軒一軒紹介してくださいました。社長さんの呼びかけでたくさんの人が賛同し、日本の古きよき街並みができつつあります。地元の将来を見ていい物を残すことと文化芸術の発信地となるよう力を入れている社長さんはまさに“かっこいい”の一言です。
![]() このように建物がどんどん修復されています。 |
二日目は一日がかりで「立山」に行ってきました。本格的な登山はできませんでしたが、室堂まで高原バスで行き、立山連峰をくっきりと見ることができる所まで行けました。この日はほとんど電車やバスの移動でしたが、その時間は、一緒に回ってくださった押田会計の方から地元ならではのお話が聞けて盛り上がりました。
![]() 紅葉が綺麗でした。 |
今回の旅行は、古いものを残しつつ新しいものをどんどん取り入れていこうとする動きを見ることができ、そして旅の終わりにそれを見守る大きな自然に触れることができました。役員の先生をはじめお世話になった方々、本当にありがとうございました。
10月16日(火)
【県人会】
地方出身者にとって初めて出てくる都会はある意味異国の地である。友達もいない、地理もわからない、そして都会の人たちはどこか冷たそう…。色んな不安が付きまとう。
そんな時、力になってくれるのは「県人会」の存在だ。
沖縄から出てきた友人は、異国の地東京で沖縄県人会に真っ先に入ったと言っていた。そこで出会った故郷の仲間は、家族のように温かく、あっという間に都会の生活にも慣れたとか。今でも年に2回は会合が開かれ、遠く離れた東京で沖縄を満喫しているそうだ。
その友人、県人会を通して意気投合した同郷の彼女とこの秋結婚する。昨日招待状が届いた。新婚ほやほやの県人会カップルを一目見ようと家族旅行を兼ねて沖縄行きを決めた。
招待状の横には「県人会のお陰でパートナーが見つかりました」と書かれていた。
ありがとう便りを毎日欠かさず見てくれている金城君へ。ご結婚おめでとうございます。家族揃ってお祝いに駆けつけます。返信ハガキは今日投函しました。
10月17日(水)
【いたずらの効用】
先日の「ありがとう便り」で、家のネコが便秘気味で困っている、という(くだらない)お便りを書きました(10月2日のありがとう便り)。これには続きがあって、最近の彼女は好調です。
実は、我が家の家人は「ツボ押し」などを研究していて、身体の不調対策には詳しい人です。うちの家族もそのお陰でずいぶん助かっています。同じ哺乳類としてネコにも「ツボ」があるそうで、「猫と飼い主の楽しいマッサージ」などという本を買ってきて、お通じに効くマッサージというのを熱心にしていましたが、これは余り効果がありませんでした。
ところが、我が家の息子が「ここを押すと効くよ」と意外なことを教えてくれました。早速実行すると、不思議に効果がありました。息子は夜中に起きているので、暇つぶしにネコをからかいながらいたずらをしていたようです、するとある場所を押すとトイレに駆け込んで用を足すことを発見したらしいのです。偶然の「いたずらの効用」で、今のところ家のネコは快適生活を送っています。
10月18日(木)
【有楽町】
先日、新しくオープンした有楽町イトシアに仕事帰りに行ってきました。有楽町マルイなどが入っている複合商業施設です。先週末にオープンしてばかりなのでたくさんの人で賑わっていました。平日だったせいもありお店に来ていたお客さんは仕事帰りのOLさんが多く、8割以上が女性だったと思います。マルイに出店しているテナントも渋谷店等と比べると大人向けになっているような気がしました。
地下1階はフードアベニューとなっておりたくさんの人で混み合っていました。大人気の「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の2号店も出店しており、1時間半待ちの長い行列が出来ていました。(初日は3時間待ちだったそうです)
そんな有楽町ですが、地名の由来はあの織田信長の実弟というから面白いものです。(詳しくはこちらを参照してください。)
前職では有楽町駅のすぐ近くで働いていたので、駅前がとても綺麗になっていたのにはとても驚きましたが、同時にごみごみと軒を連ねていた小さな飲食店等が再開発によってごっそりなくなっていたのには少し寂しい気もしました。
皆さんももし近くに行く機会があったら立ち寄ってみてください。以前の有楽町駅前とは様変わりしていますよ。
10月19日(金)
【女は度胸!?】
20年前の今日、ニューヨーク株式市場は一日で22.6%もの大暴落が起こった。所謂“ブラックマンデー”である。それを受けて翌日の東京市場は日経平均で3836円という大幅下落に見舞われた。当時は証券会社の国際部に所属していたが、すぐ隣の株式部は朝からざわめいていてかつて見たことの無い異様な雰囲気であった。そして、後ろの方では社長はじめ役員連中が真剣な顔つきで何やら相談しているのである。そして、9時の取引開始を迎え通常だったら続々と値段が表示されていく株式部の大きな株価ボードには緑色(前日比で上昇の場合は赤色)の「売り気配値」がそれこそ続々と表示されて来るばかりであった。値が付いた銘柄は株価ボードの中でほんの数銘柄あったが当然緑色の大幅な下げで時間が経過する度に日経平均もどんどん下げが拡大し、前場引けには株式ボートが緑色一色で鮮やかだった事を今でも鮮明に覚えている。
その日から遡ること約2年前の1985年11月から半年間トレーニーでロンドンへ行かせていただき、大手N証券にて約1ヶ月間業務の研修を受け際に知り合った多くの方々の中に、自分より3歳年下の女性トレーダーがいた。バイリンガルの彼女はそれこそキャリアウーマンそのものであるが、アフター5には頻繁に皆でロンドンにある赤提灯やパブで飲み交わしたり、休日は観光に連れて行ってくれたり、とても面倒見の良い女性でトレーニー期間はお陰で充実していた。
話しは東京市場の暴落時に戻すが、ニューヨークから東京、となるとその次はロンドン市場が待っている。案の定ロンドン市場も暴落したことは言うまでもない。
“下がったものは上がる”という通説どおり、翌21日の東京市場は大暴落の反発を受けて日経平均は2037円高と猛反発を演じた。その時ふと日本株トレーダーの彼女を思い出し夕方の5時頃にロンドン(現地時間、同日の朝8時頃)へ当地の状況を聞こうと電話を入れたところ“Hallow、 How are you!!”なんて自分だと知っていて上機嫌な彼女が出て来た。何でも前日の暴落で日本株を保有している機関投資家から投売りが殺到し、その売り注文を全部彼女が“どん底の値段で仕切った”(受けた)との事であった。売買金額は分からないが東京市場は大暴騰、前日にどん底で仕切った株を暴騰相場で売り抜けて、後日人から聞いた噂では数十億円の売買益を稼ぎ出したとの事である。
東京では修羅場を潜り抜けて来たはずの役員連中が渋い顔をして小田原評定を行っている場面で、他社ではうら若い女性がいとも簡単に数十億円稼いでいる姿をダブらせるととても滑稽な画になる。そんな彼女が香港駐在時にフィアンセと遊びに来てくれた。今では音信不通になっているが彼女の事だからきっと“肝っ玉母さん”になって幸せに暮らしている事だろう。
10月22日(月)
【ものを育てる】
休日に近くの雑貨屋さんで私の好きな木工作家の展示会があったので、行ってきました。展示会はお皿とおぼんがメインでした。シンプルで温かみのある作品は、流行に左右されることなく普段の生活に使えそうなものばかりです。今回はお皿を買いました。
木の器となると何に使うか悩みます。陶器のように水気のあるものや油っこいものなど何をのせても気になりませんが、木の器では当然表面にシミが付いてしまいます。かといって乾きものばかりというのもなんか楽しくありません。
その悩みをお店の人に話すと、「使っていくうちに段々とシミが馴染んで目立たなくなるし、木特有のいい味が出るから気にしないで使ってみてください。」と言われました。それから使い始める前にオリーブオイルを器全体にしみ込ませてあげると、最初のシミからあまり目立たなくなるとアドバイスをいただきました。
確かに器も使ってあげなくては本来の役割が果たせなくなってしまいます。作られた器をいかにうまく使って大切に育てていくかも使う側の使命だと感じ、ここは勇気を出してドレッシングをかけたサラダやパスタなど油っこいものをのせてみようと思います。
10月23日(火)
【わかりやすく】
先週の土曜日、友人のアナウンサーと話をする機会があった。学生時代から報道志望だった彼女のテーマは「子どもにもわかる伝え方の追求」。もともと新聞記者志望だっただけに、彼女の語彙力は当時からぴか一。
しかし、アナウンサーという仕事は、生放送というとてつもないプレッシャーの中、記者の書いた原稿を「わかりやすく」伝えなくてはならない。語彙力は確かに必要だが、それと伝える技術とはまた別次元の話。
例えば「日本銀行」について。教科書通りの答えなら、日本銀行は「公定歩合操作、公開市場操作、支払準備率操作等の手法により金融政策を実施し、通貨流通量を調整することで物価と国民経済を安定させる重要な役割を担う」などと説明できるだろう。では、公定歩合操作とは? 国民経済とは? 大人にも難しいし、ましてや子どもには「?」の連続である。
アナウンサーが教科書通りの答えをしてしまうと、「わからない」と視聴者からのクレームの電話が鳴り止まないという。自分の発言でクレームが発生しているということが放送中に電光掲示板で分かるというから厳しい。
「子どもでもわかる伝え方の追求」。
運用業界という一般のお客様にとって「わかりにくい」世界で仕事をしている一人として、如何に「わかりやすく」伝えるかというテーマはアナウンサーと共通であり、彼女の話は非常に参考になった。彼女の上司の言葉にはさらに納得。
「わかりやすく伝えるためには、まずはお前自身が理解すること」
10月24日(水)
【音楽祭】
10月になってさすがの猛暑の記憶も薄れてきました。富士山には雪が見られるようですし、先日訪れた富山では立山の紅葉が見事だった。(らしいです。自分は残念ながら見られませんでした)
秋と言えば「芸術の秋」、ということで文化祭や音楽祭が多いのですが、先週末は近所の中学の「音楽祭」に行きました。会場の体育館に入っていくと当然ながら若い子のエネルギーに溢れています。
自分の子供はもう大人になっているので、中学生たちを見ると懐かしい気持ちがします。
卒業生らしい女の子のグループが入ってきました。髪は金髪です。「○○せんせー!」と、かつての先生に声をかけます。呼ばれた○○先生は、軽く手を上げて「おっ、How are you? 日本語わかる?」と答えてウインクしていました。ノリのいい応対です。今日日の先生はタレント性が必要なのが良くわかりました。
当日の出し物の中に青森県の津軽漁師の踊りがありました。東京の学校なのに、何故青森なのか?は不明でしたが迫力満点、素晴らしい踊りでした。
久しぶりに出張のない週末でしたが、この音楽祭でいい気分転換になりました。感謝!!という感じです。
10月25日(木)
【F1グランプリ最終戦】
日曜日、F1グランプリの最終戦ブラジルGPが開催された。
3つ巴のタイトル争いはフェラーリのキミ・ライコネンが優勝して大逆転で制した。最終戦前、トップのマクラーレンのルイス・ハミルトンとのポイント差は7ポイントあり、仮に優勝してもハミルトンにマシントラブルでも発生しない限りライコネンの逆転は難しい状況であった。
マクラーレンのハミルトンのルーキー初のワールドチャンピオンか、同じチームのフェルナンド・アロンソの3年連続王者に皆の注目が集まる中、フェラーリのライコネンが優勝してチャンピオンになって欲しいと思っていた。
しかし、レースが始まると事前の予想を覆すような展開になった。予選2位からスタートしたハミルトンがスタート直後の1コーナーでライコネンとアロンソにオーバーテイクされて、さらにオーバーランしたため順位を落とし、さらにその数週後には突然スローダウンして18位まで順位を落としてしまう。
その後の展開は観戦をしていた方ならご存知だと思うが、結果はライコネンが優勝で110ポイント、ハミルトンが7位で109ポイント、アロンソが3位で109ポイントとなり、1ポイント差の大逆転であった。まるで漫画のようなシナリオになり「こんなことが現実に起こるのだな」と思った。
昨年、フェラーリのミハエル・シューマッハーが引退して今年のF1はどうなることかと思っていたが、最終戦のファイナルラップまで目が離せない展開になり、最後まで観客を飽きさせない非常にエキサイティングなものだった。今シーズンが終わったばかりであるが、来シーズンの開幕が今から待ち遠しい。
10月26日(金)
【一人だけの「ありがとう会」】
お客様の“最初から質問ですが・・・”でそれは始まった。先週、福岡にお住まいのお客様が出張で上京され夕方に弊社を訪問された。忘れもしない初めて自分一人が講師役となって昨年佐賀市で開催した「第3回ありがとう会」にご参加いただいたお客様である。その頃はまだまだ不慣れな上に緊張と不安が入り混じり開始前は会場から逃げ出したい心境であったが、始まってみるとアレンジャーの方を含めて6名というアットホーム的な雰囲気の中で皆様と一体になって和やかに行うことが出来た思い出に残る“会”となった。その数日後、今回のお客様よりご丁寧な内容のハガキをいただいた事もあって良く覚えていた。
そして今回、ゆっくりと時間が流れている下町のこぢんまりとした静かな洋食屋で再会を果たす事が出来た。そこでワインを傾けながら“今日は一人(お客様)だけの「ありがとう会」”を行いましょう・・・と、いう事になった。
数々いただいたご質問の中で特に“自分”の「資産運用」を聞かれ、「毎月定期定額でありがとうファンドを買っている」と正直に話したところとても驚かれていた。何でもお客様の想像では相場が下がった時を見計らってタイミング良く“スポット購入”していると思われていたようである。
ファンド(運用方針)を納得した上で「資産形成」のための投資・運用を真面目に行っているファンドであれば、極端な話しどこのタイミングで購入しても良いと考え定期定額購入を実践しているだけである。自分は常々“お客様と一緒に「資産形成の道」を歩みましょう”と言ったり書いたりしているが、この“一緒”という言葉の表面はもちろん“弊社と・・・”であるが、その裏側には“自分個人の資産運用はお客様と同じ立場ですよ!!”という意味も含んでいる事を話した。
ご質問はファンドや運用だけに尽きず、ここまで自分自身が歩んで来た話しや、お客様ご自身の話し等々お互いのプライベートな事にまで話が弾み、2時間半があっという間に過ぎていた。
翌日の夕方、仕事が終わって多分羽田空港へ向かっている途中からだと思うが、「一人、ありがとう会、感激しました・・・」とのメールが入って来た。
“たった一人だけの「ありがとう会」”、今回もまた思い出に残るとても充実した時間をお客様と過ごさせていただいた。
10月29日(月)
【最近聴いた曲から】
「ジムノペディ」の作曲家として知られる、エリック・サティ。私の好きな作曲家の一人です。最近お店やTVなどでなぜか聴く機会が多く、先日行ったカフェでも流れていました。
少し前にも何かのCMで世界一演奏時間の長い曲という紹介で、サティの「ヴェクサシオン」という曲が紹介されていました。この曲は演奏時間がなんと18時間もあるのです。しかも同じメロディーを繰り返し続けるという、なんとも拷問のような曲です。おそらくCDでリリースされることも無く、リサイタルでも誰一人弾こうとはしないでしょう。おかしな曲を作る人ですね。そんな変わり者な人でしたが、それが西洋音楽の伝統に新しいものを導いたとして有名です。ドビュッシーやラヴェルもその作曲技法に影響されたそうです。
現在の多くのカフェではBGMとしてステレオから音楽が流れてくるだけですが、19世紀ごろフランスで流行したカフェ・コンセールという、歌や踊りを見ながら飲み物や食事を楽しむカフェがありました。ここには文化と芸術の交流の場として、今では有名な芸術家達が多く集まっていたそうです。サティもいくつかの曲をカフェ・コンセールのために作っています。
カフェ・コンセールでサティがピカソやジャン・コクトーなどと出会い、これからの芸術について語り合っていたことを想像すると、当時の音楽のことだけでなく、文化・芸術の“横の繋がり”も気になってきました。
10月30日(火)
【コミュニケーションの原点】
全国各地で行っているありがとう会に参加する機会が増えてきた。先日、開かれたありがとう会in大阪には、20名近くのお客様にご参加頂き、長期投資について一緒に考える機会を持つことができた。会終了後、ある男性から声をかけられた。
「直接販売をしているからには、お客と直接会って話をすることが大事だな。それによって、客もそして君たち社員も共に成長することができる。」
正にその通り。普段はどうしても電話中心の応対になってしまうが、顔の見えないコミュニケーションほど難しいものは無い。顔色を伺えない以上、一方通行的な説明になってしまうことも時としてあり、電話でのやり取りには限界を感じてしまうことも多い。
他方、ありがとう会では多くのお客様の前で自分の考えや質問に対する答えをわかりやすく説明することが求められる。目と目を合わすことでお客様の理解度や、こちらの説明不足を感じることができる。我々社員にとっては最大のレベルアップの場だ。コミュニケーションの基本は直接会って話をすることである。時として厳しいお言葉も頂くが、これ以上に楽しい仕事は無い。そのためには日々自分を磨かなくてはならない。
販売会社を通さず直接販売を行う弊社のビジネスの基本は、お客様との接点をできるだけ多く持つことにあると思う。
お客様と二人三脚で育てるありがとうファンド。大阪で頂いたお客様の言葉は本当に有難かった。今後も一つ一つのコミュニケーション、そして多くのお客様との出会いを大事にしていきたい。




