中国の旅
香港、マカオに続き、シルバーウイークを利用して西安、敦煌(とんこう)に行って来た。5年ぶりの西安は、驚くばかりの変わりよう。これもオリンピックの成果なのだろうか。城壁外には新しいビルが次々と建っている。かつて車といえばタクシーとバスとトラック位だった。現在は、乗用車が溢れ、信号が少ないので道路の横断もままならぬ。私に運転しろといっても無理だろう。
西安は一千万都市、気になったのは景色が霞んで見えること。ガイドは排ガスではないと言うが、図星のようだ。そこで、交通渋滞を緩和させるために地下鉄の工事が始まった。前回と同じホテルに泊まったが、周辺のスラムと化したビルは取り壊され、銀行や通信会社のビルに生まれ変わっていた。それにしても、一晩中工事の土音(つちおと)が響いてくるのには閉口した。
西安には、秦の始皇帝の陵がある。世界遺産になったそうだ。前回は、未舗装の駐車場で砂埃に悩まされたが、今や様相は一変、周辺の農家住宅も建て替え、アプローチには鉄筋コンクリート造りの土産品店が並ぶ。入場者には、空港の手荷物検査並のチェックが掛けられる。ただ、中身は変わっていないから、あっさり通過。前回はガラガラ、今回は団体さんでごった返す。
さて次は、敦煌。砂漠の中にできた人口18万人のオアシスの町。降雨量は年間39ミリで葡萄、綿花が主要産品である。水源は、周辺の山の雪解け水だそうだ。そういえば、飛行機の窓から雪を被った砂山が見えた。延々と不毛の地を飛んで砂漠の中の飛行場に降り立った。ガイドの説明では、ゴビとは現地語で小石の混ざった砂地、砂漠とは、微粒子の砂だそうだ。
だから、ゴビ砂漠という言い方は間違いとか。印象に残ったのは、らくだに乗って鳴沙山(めいささん)という砂山を周遊したこと。初めての経験だ。私達が砂漠を歩くと直ぐ息が上がってしまうが、らくだは平気。よく見ると蹄が平たくて大きい。砂漠仕様だから、土の上を歩くと足を痛めてしまうそうだ。一千頭のらくだがいるそうだが、ここも中国人観光客でごった返している。
あと、敦煌で有名なのは、莫高窟(ばっこうくつ)、海が隆起してできた鳴沙山の東の断崖に南北1,600mに渡って仏像が彫られ、壁画が描かれた。350~360年頃から約一千年の間、この作業が延々と続けられた。見事なものである。 もちろんこれも世界遺産。歴史のある国ゆえ、そこら中世界遺産だらけ。とにかく中国発展のパワーは凄い、僅か5年で驚異的な変貌を遂げている。


