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ありがとうコラム

勘違い

6月は、各種団体の総会シーズンであった。今年の特徴は、時代を反映してか税理士は税務・会計ばかりでなく、経営指導も積極的に行ってほしいという論調が、際だっていたことだ。また、過日企業再生請負人という方のセミナーを聞いた。中小企業診断士で100例程の企業再生を手がけてきたという。この方も、税理士が積極的にこの分野に進出すべきと強調する。

聞いていると、心地よい話である。世間様から随分期待されているんだなと。だが、この辺りで我が本性「天の邪鬼」が首をもたげる。我々の使命は、企業の会計数値を正確に把握し、税法に従って適正納税を指導することだ。適正か否か、過少申告は税務調査で担保され、粉飾は金融機関にチェックされる。それ故、企業の経営内容の詳細な把握に努めなければならない。

では、我々に求めている経営指導って何だろう。漠然としていて言葉だけが一人歩きしている。殊更心配なのは、経営者の肩代わりを期待しているかのようなニュアンスが感ぜられる時である。ここまで来ると、勘違いとしかいいようがない。我々に経営者の代わりなんか出来っこないのだ。せいぜい、専門的知識を生かし、経営者の参謀としての助言が出来れば上等の部類だ。

経営者に対して上から目線の指導なんて出来る訳がない。経営は、経営者の仕事なのである。我々の役割は、財務分野の相談に誠実に応じ、的確な助言を行うこと。取り分けPDCAを実践して、効率的経営が出来るよう、お手伝いさせて貰うことだろう。なぜならば、その最も優れたツールを我々は持ち合わせている。中長期計画、継続MAS、何時でもお申しつけあれ。

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