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ありがとうコラム

解答を見つける

ある大学教授の話を聞き、なるほどと頷いた。「学生は大学に入るまで答えのある問題を解いていました、でも、大学及び大学院で学ぶ事柄は解答が用意されていません、自分で見つけるのです」経営者にも、ストンと落ちるフレーズではないだろうか。企業の将来に解答は用意されていない。自分で仮説を立て、PDCAの手順で修正を加えながら信じた道を進むしかない。

仮説が誤っているか否かは、結果がでてみなければ解らない。それを何度か繰り返し、やっと解答を見つけだす。生命科学分野における話ではあったが、私は己の仕事に置き換えながら聞いていた。私は事案が発生すると、まず持てる知識を総動員する。民法、商法・会社法、労基法、社会保険関連法等々を整理して、最後に税法に当て嵌めていくという手法を取る。

知識不足や疑問点は、友人の弁護士、司法書士、社会保険労務士等に教えを請い、問題点を絞っていく。そして、税法のどの条文に該当するのか調べた上で判例検索に移る。類似の判例を読み込み、ポイントが整理できたら判断を下す。このプロセスが何ともスリリング。尤も、最後に裁判所の判断と異なったら、悲しいかな解答が見つからなかったことになってしまうが。

さて、寄り道したが、経営者にとっては試練の時。優良企業でも売り上げが減少して資金がどんどん流出している。企業の将来をどう描くか、熟慮して方向性を定めねばならぬ。躊躇する余裕はない。仮説を立て、其処に資源を集中させ、Plan-Do-Check-Actionを実行する。解答は結果のみだ。命懸けで解答を見つけようと戦っている経営者には、本当に頭が下がる。

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