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ありがとうコラム

自滅

大手企業が華々しく人員整理を始めたせいか、経営者の危機感は強い。しかし、中小企業は大海原の小舟、何時だって危機と戦っているし、誰も助けてくれない。緊急融資制度があったところで、いずれ返済しなければならない。ついこの間まで好景気が続いていたと云われるが、皆さんの感覚では、ちょっとした凪で、やれやれと一息ついた程度にしか思えないはずだ。

また時化るのか、が多くの経営者の実感であろう。ただ、今回はちょっときついかも知れない。失われた10年、急勾配の山を喘ぎながら登って頂上に到達して、やれやれと尾根つたいに5年、するとまた目前に超えなければならない山が迫ってきた。こんなところだろうか。この間、財務体質の改善やコンプライアンス(法令遵守)に取り組んできた企業や良し。

自滅の一、ちょっと一休みと気持ちが緩んでしまった企業は危ない。体力が弱っているところに、コンプライアンス違反を突かれてアウトになる場合がある。例えば、まあまあ、なあなあで食品や工業産品等の偽装に関わった企業に消費者の目は厳しく冷たい。信頼を裏切った代償も大きい。一番怖いのは、順風満帆のはずの企業が、ある日突然自滅してしまうことである。

自滅の二、内部崩壊である。あのローマ帝国の滅亡の原因も同様で、敵に侵略されたのではなかった。経営環境が厳しくなると、後継者を巡る争い、新旧経営陣の確執等の内紛が頻発するようになる。この結果、お客様不在となって取引先が離れてしまう。潰れて一番悲しむのは、会社のために懸命に働き生活の糧を得ている従業員、一番喜ぶのはライバル会社、嗚呼!

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