急速に進む長崎県の少子化
※内田会計事務所さんの会報より転載させていただいております。
仲秋の候となりました。秋と言えば「もみじ」ですが「もみじ」を「紅葉」と書くようになったのは、平安時代になってからです。それ以前は「黄葉」と書かれていました。中国の漢詩では「黄葉」と書かれていますのでその影響でしょうか。あるいは中国は黄葉する木が多く、日本は紅葉する木が多いからかもしれません。
さて過日の地元紙に「長崎県の将来人口推移」が掲載されていました。要約すれば
- 2005年に147万9千人の人口が2030年には115万3千人となり25年間で32万6千人の減少(1925年=大正14年と同水準)
- 年少人口(0~14歳)は2005年の21万6千人から2010年には20万人を割り5年間で1万6千人の減少
- 老年人口(65歳以上)は05年の34万9千人から25年には44万4千人へ増加(20年間で9万5千人増)するが、その後は減少する
- 生産年齢人口(15歳~64歳)は05年の91万4千人から30年には59万6千人となり25年間で31万8千人の減少
- 県内の消費支出額は2005年の1兆6千7百億円から2030年には1兆4千億円となり25年間で2千7百億円の減少
- 同期間の年齢層別消費支出では50歳代層は4千6百億円から3千5百億円へ1千1百億円減少する一方、70歳代が3千2百億円から4千4百億円へ1千2百億円増加し最大の消費年代となる・・・以上のことから長崎県内におけるビジネスの将来像が予測できます。
人口減少が著しい長崎県では、
- 量的拡大をめざす経営は人財の確保難(人手不足)や顧客数の減少(市場規模の縮小)のため困難になる
- 労働力の高齢化に伴う労務対策が重要となる(高齢者の活用)
- 消費支出の年齢層変化に伴う市場戦略の再検討(高齢者層へのシフト)
- 老人医療・介護事業は2025年までは市場が拡大するがそれ以降は縮小するので投資金額と回収期間に留意する
等々の経営対応が必要でしょう。経営者に元気があり売れる商品・製品を持ちしっかりした経営戦略を持つ企業なら人口が増加している東京や名古屋に進出して成長のチャンスを掴むのも一策です。いずれにしても今後の経営は少子高齢化という現実を直視し社会環境に適応できるようにしなければなりません。経営者は「経営は環境適応業である」ということを再認識しなければならない時代です。


